2023/04/15
人間ドックには様々なオプションがあるため、どれを受ければいいのか迷ってしまうものです。その中で一度は受けたおきたいオプションの検査として肝炎ウィルス検査があります。実は日本人の肝臓がんの原因の90パーセント以上は肝炎が原因で発症しているのです。肝炎ウィルスの中でもB型肝炎ウィルスとC型肝炎ウィルスからの発症が圧倒的に多く、慢性のウィルス性肝炎を経て肝臓がんに移行します。
感染経路は様々であり、B型肝炎ウィルスの場合には生まれたときの母子感染や注射針の共用、輸血などで起こります。C型肝炎ウィルスは輸血や注射針の共用、血液が付着したことによる感染などがあります。また、どちらも性交渉から感染する場合もあります。注射針の共用は現在ではありえないことですが、昔は使い捨てではなく、予防接種などで共用されることも多かったのです。
そのため、年配の人に多い傾向があります。40歳以上の人は一生に一度でもいいので人間ドックで肝炎ウィルス検査を行なうことが重要です。人間ドックで肝炎ウィルスの検査が重要な理由は、肝炎は早期発見、早期治療が非常に重要な病気だからです。肝臓は我慢強い臓器として知られており、少々悪化したとしても症状が出ることが少ないのです。
そのため、気づいたときには取り返しがつかない場合が多いです。また最近では肝炎ウィルスに対する治療法が発達してきていることがあげられます。早期に治療を開始できれば大きな効果が期待することができます。