2023/04/15
子宮がん検診については、大きくわけると子宮への入口に近いくびれた部分にできる子宮頚がんと、子宮の奥深くにできる子宮体がんの2つの種類のがんにかかっているおそれがないかどうかを診るもので、一般には子宮頚がんのほうの確認が主体となります。この子宮がん検診は、年齢的に20歳以上になった女性については、2年に1回程度の頻度で定期的に受けたほうがよいものとされていますが、受けるにあたっていくつかの注意事項があります。子宮がん検診のなかでも、子宮頚がんに関するものについては、性行為によって子宮頚がんウイルスに感染するおそれのある人が対象となっています。このウイルスについては、子宮頸がんワクチンとよばれるものを接種することで、感染を予防することも可能となっていますが、いずれにせよ前提となる異性との性行為がないようであれば、ウイルスに感染するおそれもありませんので、わざわざ受診するだけの必要性は乏しいということになります。
また、子宮がん検診のなかでは、産婦人科の専門医による内診なども行われますので、月経がはじまって出血が多いような時期については、他の出血とまぎらわしいおそれがあります。人間ドックにあわせて子宮がん検診をする場合など、日付が都合によって決められるようであれば、予定日についてはあらかじめ配慮したほうがよいでしょう。ただし、経血が少ないようであれば、受診することは差し支えありませんが、看護師などにはその旨伝えた上でとなります。